今と昔のスポーツ科学について考える中坊進二


昔のスポーツ科学はかなりおざなりでした。
気合と根性さえあれば何とかなるという考えでしたが、
現代科学が進んだ近代では、それはあまりに非効率的でした。
別に中坊進二は気合と根性は否定しませんが、
その気合と根性に科学が加わることで、
その効果を劇的に高めることが出来るのです。



むしろ高めすぎて問題が生じてしまったこともあります。
それはドーピングです。
ドーピングの何が問題かは中坊進二にはよく分かっていませんが、
恐らく「金のないところが勝てなくなる」アンド
「副作用がある」だと思っています。
もしもドーピングを認めてしまうと、
オリンピックや世界陸上などの競技は、
お金のあるところのみが買ってしまうようになります。
もちろん、運動設備や栄養摂取などはお金がないと出来ませんので、
それなりに貧富の差と運動性能は分かれると中坊進二は考えます。



しかし、最も問題視されているのは副作用についてでしょう。
今は安全なドーピングもあると思いますが、
最初のラインで規制しておかないと、
際限なく効果を高めてしまう恐れがあるのです。
最悪、ドーピングのし過ぎで命を落とすこともあるかもしれません。
そもそも、検査の仕方はそこまで高性能ではなく、
「2年前のこの日に○○という薬を使った」なんてことは一切分かりません。
そうした理由によりドーピングの使用は
完全に禁止されていると中坊進二は考えます。

昔のスポーツは「運動中の水分補給は禁止」でした。
これは精神力を鍛えるのに有効でしたが今、
そんなことをしたら熱中症で簡単に倒れると中坊進二は考えます。
ある程度の体力が付いていれば大丈夫ですが、
そうした体力が付く前から「水分禁止」のトレーニングを課すと、
確実に倒れるでしょう。
しかも、中高の部活動は全員一律がモットーです。
体力が普通の子と超ある子が一緒のメニューで行います。



ついでに言うと、30年前と今では気温が5度も違います。
そうした事情から現代のスポーツでは、
効率的に「水分摂取」が求められています。
それどころか、暑すぎて屋外のスポーツが禁止されているほどです。
7~9月の半分の日数は「屋外のスポーツ禁止」になっています。
そのうち高校野球も、クーラーが完備された屋内施設で
やるようになるかもしれませんよ。
ちなみに、中坊進二がかつてしていた剣道は、
クーラーが効いている環境でやるそうです。

いつまでも昔ながらの方法でトレーニングをするものもあります。
それは相撲です。
現代科学を取り入れた方法ではなく、
あくまで旧来の方法のみで稽古を積み重ねます。
怪我の治療こそ最先端を取り入れますが、
食事方法や筋肉の付け方などは全て過去のものに倣っているのです。
これは相撲が「スポーツ」ではなく
「神事」の面が強いからだと中坊進二は考えます。
見ている方や実際に相撲を取っている方からしたら、
勝敗にこそこだわりますが、
競技の在り方としてはやはり、伝統武芸や神事として性質が強く、
近代の技術を取り入れない傾向が強いのだと中坊進二は考えています。